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Posted by滋賀咲くブログat

2012年05月25日

ブレークスル―する力 リスクを取り、展開する力をインプロで

今年の春から、滋賀大の授業で
「社会人基礎力育成・即興表現を学ぶ」を行い、
16名の学生が毎週チャンレンジしています。


今日はウォームアップの後、
金子みすずさんと柴田とよさんのポエムを
題材に即興で演じるアクティビティを行いました。


ところで、即興表現・インプロを経済学部で行って
意味があるのか?

芸術大学や演劇学校の話ではないのか?


辞書によれば
インプロの語源はラテン語にさかのぼり
im=not、 provisation=先を見る  

つまりは、「先を見ないこと・先のことを考えないこと」
=今を見る・考えることを意味するそうです。



私の生活を考えてみます。

明日の予定は? 朝の予定は、午後は? 
今度の休みは? と先のことばかり。


次は何?と予定を考えるばかりに、
今やっていることには時計とにらめっこして、イライラ。


これではとても「今」を大切にしているとは思えませんでした。


社会ではみんなが忙しい。
次はなんだ?とみんながこんな状況ではないでしょうか。


この時間の流れを、インプロを使って一瞬でも止めてみる。


止めたら何が見えるかをじっくりと味わってみる。内省する。


これは一つの効果です。



止めて何が見えたか。味わって得られるもの。
普段とはちがう、気持ちの揺れ・混乱。


この感覚が、社会で忙しく動くときに
ベースになっている予定調和を
揺さぶるのではないかと思います。


予定調和とは、会議や議論の「落としどころ」や
「こうすれば、あーなって、結果はこーなるだろう」というもの。


大学生も通常の講義では、知識を与えられることが多く、
なんとなくゴールが予想できる
予定調和な世界になっているのでは。


予定調和を壊す。
既存に縛られずにブレークスル―する!!


自分をとことん内省し、潜在する可能性を発現できる
ツールの一つとして
インプロが活きるでしょう。


インプロには、もう一つ。

リスクを冒すという面があります。


予定調和もなく、シナリオもない世界。


言葉を一つ発する。体を少し動かすにも
すべて一歩を出す勇気が必要です。


演じている仲間は別のことを考えているかもしれない。
もしかしたら 同時に動きだして、
発言がかみ合わないかもしれない。

しかも観客がそれを見ている・・・・。

恐怖です。
自分の行動で劇がめちゃくちゃになるかもしれない。

しかし、ここで”リスクを取る” 。そのことが事態を進める。展開する。


インプロを通じて得られるこの力は、

まさに今必要とされている
停滞気味実社会をブレークスル―できる力です。


だからこそ、インプロを通じて
経済学部の学生も身に付けて欲しいし、

日々忙しい現代人も学んでほしいと思っています。



インプロ・即興を使ったワークショップも
試行錯誤しながらやっています。

ご関心をもたれましたら、ご連絡ください。

しばたマサミ shibata@npolinks.org  まで。











  


Posted byMasami_Sat 00:14